ついに復活！前田コマ・坂田悟朗が愛を込めて贈る


狛ワシ七不思議


〜細かいことは気にするな！〜

前座「復活宣言」

「悟朗はん、悟朗はん！」
「なんや、コマはん、血相変えて。」
「わてらの偽物が大阪に現れたらしいで」
「へええ、ほんまか。わしらもそれだけメジャーになったっちゅうことやな」
「何呑気なこと言うてんねん。もうネタが２つもあるんやで」
「心配するな。わしらはハリウッドへデビューしに来たんや。世界を相手に仕事しとるんやで。梅田あたりでちまちまやってるんとわけが違うわ」
「梅田花月にも出たことないくせに、よう言うなあ。それに今わてらワシントンにおるんやで。ハリウッドとえらい離れてるやん」
「狛電ワシントン線に乗ったら３時間で着く。しかも何ぼ乗っても料金は１人１００円やで」
「そんなアホな。それに、こっちに来て４ヶ月たつのに全然仕事の話がけえへんやないか」
「そうやなあ。支局長にカツ入れとこか。せっかく車運転できるようになったんやから、もう少し真面目にやってもらわんと」
「ハリウッド出るんやったら芸名も考えんと。偽物はUSJとかえらいハイカラな名前つけとるで」
「USJのどこがハイカラやねん？あんなんハリウッドのコピーやないか。わしらはその本家本元へ乗り込むんやで。もっと気合入れんかい！」
「じゃあ何かええ芸名でもあるんかい」
「ない」
「なんや、そら」
「あんたは何か考えたんか？」
「いろいろ悩んだでえ。わてにふさわしい国際的な名前」
「例えば」
「エリザベス」
「山田花子がもう使うてるわ」
「ブリトニー」
「本人が怒るわ」
「アリー」
「ドラマの観過ぎや」
「スー」
「キャンディーズか」
「ちゃう。晩のニュースのお天気お姉さん」
「知るか、そんなもん」
「まあとにかくわてら本物はワシントンで健在ということやな」
「そういうことや。偽物君もわてらのレベルにどこまでついて来れるか、楽しみやな」
「そら無駄な努力やろ」
「早めにあきらめて道頓堀川に飛び込んだ方がええんとちゃうか」
「もし万一わてらが負けたらどうすんねん」
「ポトマック川に飛び込んだるわ」
「そんなことしたらほんまに浮かんでけえへんようになるで」
「細かいことは気にするな」
「そうやな、あんたがおらんようなったら、わてこっちでトム・クルーズとでもコンビ組み直すわ」
「ええ加減にしなさい」
「というわけで、これからもよろしゅうに」

狛電ワシントン支局