沿線のご案内

■喜多見〜狛江消防署

花火大会当日のうだるような暑さの昼下がり(…らしい)。

喜多見電停(改札とミスドの間)に二の橋方面から電車が入ってくる。なんと、二台並んで…おててつないで…大枝豆線(仮称)と小枝豆線(仮称)は二の橋から喜多見間が同じ道を通る。だからといって並走しなくても…かなり交通の妨げになっているのは言うまでもない。

小枝豆線の先頭車両に乗務していた運転手と狛電ガールが一旦ホームに降り、一番後ろの車両に乗りこむ。私も同じ車両に乗車した。あ…暑い。どうやらこの車両には冷房が無いらしい。他にも数名の乗り降りがあった。学校帰りの高校生が多いようだ。そういう時間なのだろう。ベルが鳴ってドアがしまる。大枝豆線と別れの挨拶、車両が腕を振り上げている。

電車が先ほどまでの進行方向とは逆に戻っていく、それで乗務員が移動したのだろう。そしてすぐに右折。どうやら一方通行の関係らしい。「スイッチバック方式」というものか？いや、あれは急坂を登っていく為のものだからここには当てはまらないだろう。「京王電鉄新宿発急行多摩動物公園行高幡不動駅方式」とでも言うのか？
ふふふ、一部の人しかわかるまい。

そんなくだらない事考えている間にも電車は走っている。「白木屋」、「富士そば」を過ぎ、そしてスーパー「つるかめ」。安さを売りする店だけに結構お客さんが入っている。世田谷との境だけど狛江市民の方が断然多そうである。

１中通りを右折。狛電が左腕をぐるぐる回している。以前狛電ガールに聞いたところ「腕を回すことによって発生する遠心力を方向転換の動力に変換する。」のだそうだ。果たして物理的にあっているのだろうか？当然狛電七不思議のひとつである。

すぐに左折して米屋の前を通る、近くに「すみれ家」というお弁当屋がある。以前買いに来たが休みだった。よってまだ食べていないが、某トピでは評判だった。

「電中研電停」、そして信号を過ぎると「セブンイレブン」の向かいに「トルコ屋台」がある。本場のトルコ料理の店だそうだが入ったことはない。どこが沿線案内なんだ、責任者出て来い！

…商店街をぬけると左手に広大な駐車場が広がる。いや駐車場ではない、最近出来た新道(正式名称知らず)だそうだ。しかし走っている車より路上駐車してる車のほうが多い。この道必要なのだろうか？遥か先に覚東線が通っているのが見えたりする。

新道の反対側に「ＣＵＴ　ＩＮ　ＢＡＢＡ」という理髪店がある。
昔、「バーバー馬場」という店の名前だった。ほんとの話、ネタじゃないってば。

…工事中の道路を進むと正面に巨大な「サウナ」の文字。「仙水」と並ぶ粋なネオンかもしれない。ちょっと奥に入ると焼肉店「ウーレオク」。「ク」は小文字。そ、そんな字打てないぞ。なんて読むんだ？しかしランチは盛況である。

さらにちょっと先にそば店「松や」。値段は安く、量も多い。「ど、どうやってこぼさずに食べろって言うんだ！」ってくらい器にいっぱい。もちろん大盛りは更に大盛り。狛江１中教師お昼の出前御用達の1軒でもある。

電車は元ＮＴＴ窓口、市民グランド前信号を走りぬけ、「市民グランド電停」に停車。この近くには居酒屋「太海」。そして焼肉店「大昌園」。ここのおすすめは「石焼ビビンバ」「レバ刺し」。ただの個人的な好みかも。先程もあった焼肉店、近くに二軒…ここでは数年前から「狛江の小さな焼肉戦争」が勃発していたのだ。

電車が電停を発車する。「う〜ん、暑いから枝豆アイスでも買うか…」と思ったその時、狛電ガールが稲妻でももろに受けたかのように激しくからだを揺らしたかと思うと、突如マイクを持ち出した。
「さあここから最後の直線、狛電逃げ切ることが出きるか？しかし外から自動車が一気に抜きさる、さらには原チャリ、これも抜かれる。そして女性の乗る自転車、これにもかわされた〜」

ど、どうした霊魂が乗り移ったのか？「いたこ」か？「いたこ」なのか？
橋幸夫なのか(？)
狛電も懸命に腕を上げて走っている。

「そして補助輪付きの自転車がさっきのママを追いかける、これはどうか？これにもあっさりかわされた〜さらには散歩中のおばあさん。これはどうか？激しい競り合い。僅かにおばあさんリード、しかし狛電も追いすがる。並んだ、並んだ〜腕の上げ下げ、腕の上げ下げ。並んでゴールイン！」
(…数秒の沈黙…)
「間もなく狛江消防署電停、覚東線はお乗換えです。」
…よかった、正気に戻ったようだ。暑さゆえの発狂で危うく慈恵行きかと思った。

狛電が遅いのか、おばあさんがハイパーダッシュしていたのかは実際に乗って確かめられたし。乗れるものならば。

おばあさんの名前が「うめ」であったという事実は言うまでもない…

(以上、ＮＹから「うじなお」がお伝えしました。)

【乗り換え案内】
●覚東線（狛江消防署）